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 貴女に送り出された、あの秋の日。
 貴女の庵を何度も何度も振り返り、俺は泣きながらそこを離れました。庵の周りにたくさんのススキが揺れていたのを、よく覚えています。
 
 ああ。
 愛しています、XX様。
 あの時が金輪際の別れにならなかったことを、俺は本当に本当に、心の底から嬉しく思っているのです。

 だからどうか、何度でも、何度でも言わせてください。

 愛しています。XX様。愛しています。

11/10/2024, 2:56:27 PM