〈お題:空模様〉ー評価:駄作
晴れなのか、曇りなのか。
微妙に分からない時がある。
気分の良い日はそんな空模様を晴れだと断じるし、気分の優れない日は曇りだと断言する。
天気予報は、そんな日を曇りのち雨と断じている。
空を見上げたとき、晴れている日に日差しを手で遮るとなんだか気恥ずかしさを感じる。
空を見上げた時、曇っていると何処かで、星を掴もうとする人類がいるかもしれない。と思い目を瞑る。
この話に大した意味はないけれど、空模様に俺は随分と左右されている。
雷雨が青空を塗り潰してしまえば宇宙はもう見えない。窓を叩き付ける雨音は否応なく心に轟轟と響いている。
窓際でせっせと蜘蛛が巣を張り巡らせていた事を思い出して覗いてみれば、ご馳走をそのままに蜘蛛は既に旅立っているらしい。
遠くを見やれば雨は止んでいる。
此処も暫くすれば雨音が遠ざかるのだろう。
暫くしたら空も、様相をすっかり変えている。
晴れた空に雲が流体している。
その雲を追いかけると太々しい虹に逢う。
なんとなしに虹に挨拶をしてみれば、ゴロゴロと空が鳴いた。
空の言葉はわからないけれど、晴れ渡った空を太陽が照らし出していた。
8/20/2024, 3:01:15 AM