僕はお父様の仕事を手伝う小さな天使だ。お父様はいつもこう言う。
「人々に愛を与えなさい」と。
その意味は、好きになることも、嫌いになることもせず、赦しを与えることなんだ。でも、天使だって個性を持っている。どうしたって好き嫌いは避けられない。
だから、僕はお父様の叱責を受けないように、好きと嫌いを花占いに投影することにしたのさ。
5枚の花弁と4枚の花弁の花を用意するだけだ。
「好き、嫌い、」は、奇数なら好き、偶数なら嫌いという結果は最初から決まっているのだから。
だけど、花びらをむしり取る行為をお父様に叱られてしまったよ。
世の中、いろいろ思い通りにはいかないものさ。
「好き、嫌い、」
6/20/2025, 11:52:21 PM