己の成したことを自慢に思うとき、同時に胸に隙間風が吹く。 このトロフィーに刻まれた名前は自分のことであるはずなのに、苦さと辛さから記憶を離してみれば、自分のことではないかのようだ。 雨粒が窓を強く叩いている。こんな夜はすぐ眠ってしまうべきだ。苦い酒を舐めながら古いトロフィーを撫でるなんてことは、みじめったらしくて仕方がない。「誇らしさ」
8/16/2023, 2:23:35 PM