明太子

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趣を感じ、亡き故人に想いを寄せ、
儚く散るから美しいと詠う人
綺麗事を嫌う歌人
嫌味を皮肉で返す歌人
隣の国に苗を植えてしまう派遣人
影響され桜の漢詩を詠む他国の詩人
桜並木を歩く農民
桜を好むお偉い様

どの時代よりも植物を大切にしていた人々が
夜桜をみたらどんな反応をするのだろうか
文明の利器により作り出された電球に何を思うだろうか
自分の桜の方が綺麗だと言うだろうか
種類が違うことに気付くだろうか
未来でも桜を大切にしていることに驚くだろうか

風物に想いを寄せるこの感性を受け継ぐことが
誰しもの宿命であるのだろう。



#10桜

4/5/2025, 8:00:28 AM