あたたかいね、私にはその言葉が呪いになった、
忘れさせてくれない、あの一色で染まった景色が
頭から、離れてくれないのだから、あの生温かい
液体とその色が未だに感触すら、思い出して、
フラッシュバックしてしまう、それを、貴方は、
普通のように、笑顔で言って、貴方の血で汚れた
その手で、私の頬を撫でて、にこやかに笑って、
また、立ち上がり、倒せないであろう、怪物に、
対抗して、私が貴方だと、判別出来なくなる程、
肉塊となって、崩れ落ちた、あの、生々しい瞬間
繰り返し再生されて、その後に、どうなったか、
覚えていなかった、ただ、一つだけ言えるのは、
その人間とすら判断出来なくなった肉塊を、
抱き締めて、誰か分からない姿で泣き叫んでいた
そう報告されていたのは、知っていたが、姿が、
変わっていた、が、不自然なのだ、だって、
あの後の記憶すら一切無いのだから、どうして、
そうなって、泣き叫んでいたのかすら、不明で、
隠せない程に、人間を辞めてしまっていたのか、
もう、何がなんだか、考えられなくなった。
だが、真実はそんなモノじゃないと、知っている
残酷で、知り得ない事すら伝えてくれる奴が居る
そう噂で聞いて、その場所へと向かって、その人
いや、人とすら見るのが、怪しい人物に話した。
そうすると、その人物は、私に対して、言った。
"アンタが知りたい真実は、酷いのよ?いいの?"
それでも、あの後の記憶を、無かった事にしない
真実を知りたいと願い、その人物に頭を下げた。
すると、ため息をつき、誓約書を渡してきた、
内容には、こう書かれていた。
「 誓約書 責任者:零・棲餡
汝、記憶を無くした、人物よ、思い出す記憶、
しょうもない、なんて思わないでくれよ?
その真実の記憶を聞く事で、精神的ダメージ、
肉体的自傷、錯乱、発狂、等々の症状が出ても
一切の責任を主に、誓うことを、容認します。
署名者:__________ 健闘を祈る。」
そう、重いな、うん、まぁ、誓約書を出すという
出来事にビックリはしたが、それもそのはずで、
それ位しないとヤバイのだろうと思うと、
怖く感じた、だが、止まったままに、しては、
私が前を見て、進んでいられないと、感じて、
その誓約書をサインして、その零・棲餡?に、
渡したら、とある部屋へ移動を促された、
そこは、外観とは違い、綺麗な家の一室のような
場所であったが、禍々しいモノが一つあった、
それを、零・棲餡は、持って来た、モノといって
いるが、アレだ、よく占い師が占いに使い、
持っているであろう、水晶、なのだが……黒々と
していて、見ているだけでも、身の危険を感じて
逃げ出したくなる、そういった、気持ちが出で、
体調が優れなくなってきた、それに、アチラも、
気付いたようで、落ち着かせるために、紅茶を
振る舞ってくれた、とても、温かく落ち着く味だ
安定してきたら、説明を受けた、この水晶は、
無くした記憶を保存する物質でしかないモノ、
元のある場所へ、戻れば水晶は、砕けて、
パラパラと砂のように消える事を、元ある場所、
すなわち、私の記憶を保管する脳に戻るという事
らしい、まぁ、零・棲餡によると、全てを知った
訳ではなく、とある人の協力者らしいので、
記憶を見ることは出来ないらしいので、
後は任せた、と言って、この場から離れた、
実際には、危なくなる為に、一時的に、
退避している、と言った方が正確かな?
そう思っていたが、うじうじしていても、
変わらないので、その水晶を見ることにした…、
すると、場面が急に私の過去に変わっていた、
あの時にタイムスリップした如く、あの時、あの
トラウマに目の当たりにして、そこからが、
問題だった、あの後に、私が好きだった彼が、
肉塊になり、ニタニタ笑顔を浮かべる怪物に対し
嫌悪感と憎しみを感じて、そこから、私の身体に
変化があった、それは、人間ではあり得ない姿、
狂気に近い二つのツノ、架空の生き物であろう、
ドラゴンの手を持ち、背中には、悪魔のような、
ツバサを4つ持ち、その背中からしたにある
尾てい骨の近くには、何か分からない尻尾が付き
その尻尾で、怪物を拘束をした後に、
覆い被さるように、馬乗りになって、怪物を、
元あった姿が全て、無くなるまで、壊して、
狂気の目の色をしたまま、肉塊になった、
彼のモノを一部頬張りながら、液体を啜り、
目の色が変わり、その現実に引き戻されて、
泣き叫んでいたという、なんとも、言えない、
気持ちが込み上げてきたが、抑えられた、でも、
とグルグル回る気持ちだったが、零・棲餡、
戻ってきたのだ、サラサラと消える水晶を見て、
一安心したようで、落ち着いたら、帰っていいよ
そう、告げられて、一時間考えて、落ち着き、
その場所から離れた、そして、振り返ったら、
そこには、何もない、更地だった、あの建物は?
あの人物は?そう、疑問に思い、混乱しつつも、
噂の続きを思い出し、ハッとした。
あの噂の最後は、一度行ったら、
二度と行けなくり、自身と向き合う事が出来る、
そう、言っていた、あぁ、そうか。
私は、私に向き合えたのか……前までは、
向き合えずに居てしまったから、これが、行けた
そうとしか考察出来なかった。
だが、あの紅茶は懐かしい味がした、何故だ?
いいか、私は私と向き合えた、
その事実だけで、嬉しかったのだから。
だから、もう、忘れないから、安心してね。
1/11/2025, 11:08:45 AM