溺愛され、
綺麗に整えられたミルキーホワイト色の髪
と共に、
少しぶかそうな麦藁帽子が風に揺れている。
知らない、
黄色い花弁が舞い上がり。
紺碧の空へと広がってく。
その後見えたのは、
月の光に照らされ宝石のように輝く赤い瞳と、
色白で艶のいい健康的な肌。
そして、どこか歪そうな。
銀で加工されたオレンジの首輪。
飛ばされないように帽子を持つ腕を動かせば、
容姿を際立たせている
純白のワンピースも揺れる。
それを着飾るのはオレンジ色のリボン。
軽やかに動くその足は、
ワンピースと同じ純白のタイツで隠れている。
金色に光る月がこちらを見て、
その一瞬を思い出した。
身体がこちらを向き、月の光が真後ろになる。
逆光になっても色褪せない笑顔の輝き。
寧ろ、金色の光を取り込む魅了も持っている。
あぁ、綺麗だ。
とても、美しい。
いや、美しかった。
だから、
だからこそ、
何をしてても、
どれだけ生きても。
影を照らす光は、
君は、
今。
10/31/2025, 10:09:12 AM