もたれかかって
壁の隙間から
外側を見てた。
何か見えると思った。
この先の、たくさんの、途方もない、人生のこと
何も無かった。
暗闇だった訳じゃない。
全てが無かった、透明だった。
目に見えるはずのたくさんの星が
見つけることが、出来なかった。
ただ、音のつぶだけが
舞っているだけの、透明だった。
ボクは立ち尽くした。
多分雫が水面に落ちるくらいの時間だったけれど
永遠にみえた。
そしたら突然、
袖を引かれた。
1歩だけ前に出てしまうくらいの力だった。
それに救われた。
ただの1歩、落ちるだけでよかった。
光と音の粒が
花火みたいに過ぎていく。
あとは、僕も、弾けるだけだ。
やってみようと、
そう、
思えた。
「___......い」
「___......おーい、起きな」
「......あぁ、スマン」
「......よし、ちょうどいい時間だな
昼、行こうぜ!」
「そうだな、行くか」
地は廻る。
永遠と思えるほどに________。
3/13/2025, 3:27:51 PM