22時17分

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「あなたへの贈り物として、転生するチャンスを差し上げます」
「転生、って?」

その人は女神に尋ねた。

「まさか、異世界転生って奴?」
「いいえ。この世界での転生、です」
「まあ、そうだよな」
その人は納得した。
「この世に66億以上もの世界を用意するなんて、バカげてるな。その力があるんなら、この星をもっと改善できただろうし」
「それ、私を貶してます?」
人間は滅相もありませんと土下座をした。
転生するチャンスはキープされた。
頭一つ下げれば許してくれるなんて、やっぱりどうかしてるぜまったく。
「あの、聞こえてますよ心の声」
「いえ、思ってませんとも決して」
「そう即答できるということは、思っていたということになりますよね?」
「あっ」

1/23/2025, 9:21:36 AM