好きだよ
「好きだよ!」そう何度も僕が自分の
想いを口にしても君は、困った様に
笑うだけだった。
どうせ自分は、使い捨て 血に汚れた駒でしかない
そう自分を揶揄する君が僕には酷く悲しかった。
こんな国に生まれなければ君は、自分の事を卑下せず 花の様な笑顔を浮かべて
幸せに暮らせただろうか....
身分も何も無い国に生まれていればもっと
僕達は、胸襟を開いてお互いを知って
分かり合えただろうか.....
いつも一番に戦場を駆け抜け特攻する君
敵に剣を掲げて打ち合い飛び込む様は
血飛沫が舞い鮮血の輪の中で君が踊る様は
僕は、何よりも美しいと思うんだ....
嗚呼 やっぱり好きだなあ..... 君に
守られる背中越しにいつも思う事
そうして僕は、自分の気持ちを再確認して
懲りずに君を困らせるだけと分かっていながら今日も変わらず滑稽に君に
「好きだよ!」と言い続けるのだった。....
4/6/2025, 12:06:38 AM