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小さい頃から、主役というものにずっと憧れていた。
なりたいなりたいと、少なくとも人並み以上には強く願っていたけれど、私が主役というものをやれたことは一度もなかった。
それから私は、期待するのをやめた。
諦めて、「どうせ私はなれない、似合わない」と自分に呪いをかけた。
だから、チャンスが巡ってきて夢見る心がむくりと起き上がる時、私はどうすれば良いのか分からなくなる。
たかが、幼い女の子がプリンセスに憧れる気持ちのようなものだと思っていたのに。そうじゃなくても、私には絶対できないことなのに。
心に残り続けるしこりのような夢見る心は、意外と厄介だ。

4/16/2024, 2:10:48 PM