道を歩いていて目の前にお財布が落ちていたとしよう。
すると善悪の駆け引きが始まるよね。
ほわんほわんほわ〜ん
白い天使が囁く「誰かが落として困っているはすだから、拾って交番に届けなさい」
反対から黒い悪魔が囁く「拾うまでは天使に同意だが、貰っちゃいなさいよ」
天使「拾うまでは合意!」
悪魔「拾うまでは合意!」
悪魔「中身見るよね」
天使「いや、そのまま届けたほうが……」
悪魔「まだ、届けるとは決まってないぞ」
天「財布を開くと中に指紋が残って、変な疑いをかけられますよ」
悪「いやいや、中身を見て、財布が空なら盗る必要なくなりますからね」
天「いやいや、財布の中身がたくさんだったら、誘惑にかられるでしょう、誰だって」
悪「それを止めるのが天使の役目では?」
天「だからね、万が一そうならないよう、避けるように進言するのです」
悪「でもほら、この財布、薄いでしょう。いかにも中身が入っていなそうじゃありませんか、空っぽですよ」
天「そ、それが一番マズいのです。なぜ空っぽかというと、誰かが既に盗っちゃった後かもしれません。そうなればコトです。盗ってもないので、疑われ損です」
悪「まあ、損ですね、悪魔としてもお勧めできない」
天「疑われるなら逆に盗っちゃった方がマシ。損して得とれっていうじゃありませんか」
悪「損得の問題って……」
天「今日びモラルだけでは立ち行きできません」
悪「お前さん、本当に天使なの?」
天使が言うなら間違い無い。
中身を抜いて、交番に届けた。
4/26/2026, 3:14:37 PM