君の目を見つめると
寒空の下、今日も僕に挑戦する誰かを待つ。
昔の挑戦者はずっと自分自身だった。より技術を高めるため、より高みを目指すため自分に厳しく毎日を過ごしていた。あの頃の自分は自信しかなくて、常に前向きにひたむきに一日の時間だと思うくらい生き急いでいた。
引退した今、僕には何もなくただ何となく日々を過ごしている。昔と違う挑戦者はくる。でも君たちが見つめてる先はいつも過去の僕だった。
いつかだったか、僕を見つめてる真剣に楽しみながら勝負してくれる子が現れた。試合途中君の目を見つめると、過去の僕を見ているようで懐かしいような、どこか腐ってしまった自分が恥ずかしいようなそんな気がした。
君のような子が挑戦してくるといつも僕は何をしているんだろうなと思う。
そろそろ僕も動かないといけないのかもしれない。あの見つめた目が脳裏から離れないのはきっと、僕が動きたがっているとゆうことだろうから。
4/6/2023, 9:20:30 PM