「青い風」
目が覚めたらそこは無人島だった。
私はただの高校生なはずなのに
何故か南国に来ていた,
そこには同年代くらいの他人と私を合わせてざっと16人程度
私たちはここにくるまでの記憶が朦朧としていた
どうせ連れてきたやつの仕業だと皆が思っただろう
訳も分からず涙を堪えていたら一人の男子が話しかけてきた。
彼は私のことをとても気にしてくれて、よく私の趣味にも付き合ってくれたし、それから私が頭を打って入院した時も毎日会いに来てくれた。
ある日、彼が私を砂浜に誘ってくれた
夕焼けの中彼は
「ここから、一緒に帰ろう」
そう言ってくれた,
様々な試練を超えてついにその日が来た‥
誰もかけること無く15人,船に乗り込んだ
この船はどんな嵐にも耐えれる自動運転の船だからきっと何があっても大丈夫だろう‥
出発寸前の時彼が私に手を差し出してくれた
だけれど私はその手を振り払ってしまった
彼の驚いた顔を見ながら言った
「みんな、揃ったから出発しよう!!」
その瞬間奥に居るみんなが船の錨をとり船が動き出した
必死に止めようとする彼の努力も虚しく船は島を離れていった。
これでよかったはず、
「こんなところに連れてきたのは私だった」
と頭を打ったとき気づいてしまったから、
堪えていた涙は頬を伝って海に落ちた
もう誰も気にする人は居ないから好きなだけ泣ける
とても涼しげな風が涙を乾かしてくれた。
彼のように
7/4/2025, 12:38:35 PM