伊藤透雪

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閉ざされた日記/約束って破るものなのね


愛してる
空虚な言葉
いえ、あの時は約束
熱く魂までも燃えて、
疑いもない前進だった

睦み合うのも
二人だけの約束だった
愛おしいという熱が
穏やかに燃える夜が来て
結ばれた朝が重なって
幾年が過ぎ、私たちは家族となった

子どもを産み
日記のように写真が溢れて
アルバムが沢山できた
弾ける顔、顔、
私たちの愛は本物だった筈なのに
いつ、あなたは

約束って破るものなのね

あなたの背中に別の人を嗅いだ時
あなたの態度が自分だけに向いて
離れている事が増えていき
「仲良し」が崩れていった

あなたの距離の取り方が酷く
待ちきれなかった私は
子どもと一緒に飛び出した
家族のアルバムを置き去りに
日記のような写真の笑顔が
昨日の嘘じゃなかったのに
愛してる
それだけがすり抜けて行って
涙さえも置いてきた

私たちの日記はいつの間にか
閉じられて、
行先も分からなくなった

愛してる、
あれは若さだけだったとは
思えないのに
何故の言葉だけ裏返る


1/19/2026, 6:13:46 AM