蓼 つづみ

Open App

幸せとは、定義しようとすると逃げてしまうものではないだろうか。

例えば、無理矢理に定義するのなら、
「小さな光を生み出せる環境と、
それを拾ってしまう感性が、
偶然、重なった瞬間」
などと言葉に出来る。
けれど、そうした途端に、言葉は堅くなり、
本来の質感は損なわれてしまう。

では例えば、
「凍える日に分け合う肉まんのようなものだ」
と表してみると、
今度は、出来事を平坦にしてしまう。

さらに、
「長く続くものではない」
「努力の報酬ではない」
「幻想だ」
などと否定で囲い込んでみても、
それらはどれも、どこか現実を歪めてしまう。

どれも間違いとは言えない。けれど、確かでもない。

きっと、幸せを説明しようとすること自体が、
そもそも野暮なのだ。

題 幸せとは

1/4/2026, 11:21:59 PM