あの人は「ずっとこのまま」と笑った。焼け野原の中にポツンと残った途端屋根の下で自分も怖いくせに強く手を握ってくれて、何だか久しぶりに安心して空を見た気がした。嬉しそうにプロポーズの日を茶化しながら話す祖母の姿を忘れられないんだと、祖父は看護師さんにでも話すように僕に話してくれた。
1/12/2026, 8:10:18 PM