ぬくもりの記憶
母が癌だと知らされた日
私が自分の部屋に来ると
突然後ろから抱きしめられた
私は当時高校2年生だった
そして母はこう言った
『ごめんね、絶対治すから』
結局母は治らずに他界した
今だにその感覚は覚えている
母に抱きしめられた最後の日だった
私は今母になり
娘は今小学5年生
私は母に抱きしめられた記憶が
それしかないのが悲しかったから
娘は去年までは自分からハグを迫ってきていたが
今は年頃になってきたからかほぼ無くなった
だから今度は私から定期的にハグをしている
それはなぜか
娘に同じ記憶を背負わせたくないからだ
たくさんハグされすぎてわからない
ぐらいがいい気がする
娘には母のぬくもりの記憶は
悲しいより嬉しかったにしたいから
12/10/2025, 12:36:45 PM