高校生のとき
夏になると球技大会があった
どれか一つの球技に参加し
最後はクラス対抗の綱引きで終わる
わたしはソフトボールに参加した
炎天下のなか
球技大会が行われ
最後の綱引きが終わったあと
みんながTシャツの袖をまくりながら
日焼け自慢をはじめた
くっきりと
袖のところで色がわかれていて
すごいねーと
色の黒さをくらべあう
そして、みんながわたしの方をみた
わたしはもともと地黒なので
そんなわたしは
さぞや黒く日焼けしただろうと
思ったのだろう
友人が自分の腕と
わたしの腕を並べてみる
おや?
たいして変わらない黒さだ
友人はわたしの袖を捲ってみた
そこには
袖のないところと変わらない
黒い肌があった
どうやら
これ以上は焼けようのないくらいの
地黒だったらしい…
しばらくの間
わたしの地黒は
クラスで伝説のように語られるのだった
7/26/2025, 2:30:39 AM