冬の午後5時あたり、友達との帰り道。
今日も学校疲れたね。うん。今日出された冬休みの課題の量、多すぎない?
と、ぽつりぽつり話をこぼしながらと二人で帰路につく。
学校からの20分弱のかえりみち。仲が良くても、どうしても話題に詰まることだってある。
よくやりがちな、天候の話をする。
やっぱり、冬は星綺麗だよね。ねー。ほんとに。と空を見上げる。星がちらりと顔を見せている。
私達にはそれが眩しくみえた。
空を見ながら歩いてゆく。
信号待ち、あ!とふたりで顔を見合わせる。
今、流れたよね!なんか、光がしゅーって!!!!
ナガレボシだったのかな?? 私、ナガレボシって実際に見たことないからわかんないけど、それっぽかったよね!! うん!!!
ずっと前から知ってる、ナガレボシが落ちるまでの間に10回願いを唱えたら願いが叶う。
そんなの無理だ!一瞬だったもんね!とふたりで笑う。
でもちょっと無理くらいがいいのかもね。
ほんとにできたら、願いが叶いそうだもん。
と話に花を咲かせて、あっという間にバイバイ。
一人になった私は、もう一度空を見上げて、この日々がずっと続きますようにと願った。
【流れ星に願いを】
4/26/2023, 2:35:47 AM