過ぎ去った日々
2026年3月10日火曜日
過去という奴は、時を考えずにあたしの足を引っ張ってくる。未来という奴は、感慨なくあたしを置き去りにしようとする。足を引かれるたび蹴り払い、去りゆく背中をその都度踏み越えるようにして、あたしは今を、生きている。けれど、そこに思うことは、どうしようもなくたくさんある。自己が責任を取れと蹴り払ったその手に、かえって怪我をさせてはいないか。自らが過去の自分を、救えない愚者として見てはいないか、それは何より悲しいことではなかったか。土足で撫ぜたその背のこと、よく目を凝らして見たことはあっただろうか。その衣服は本来、純白で、誰かが心から望んでいたものではあるまいか。
不完全で納得のいかない過去と、最善とは思えない未来と、考えたくもない現在という奴らが、日々を形にしているのだ。そいつらは、せかせか過ぎ去って行くから、気にしちゃいけない。今この一瞬を鷲掴んで、生きてゆけ、わたし。
3/10/2026, 4:15:28 AM