『手紙の行方』日記でも随筆でも小説でも。私が書く文章は、多かれ少なかれ誰かへ宛てた手紙のようなものだと思っている。日記なら、いつか読み返すであろう未来の自分へ。随筆なら、日常のふとしたことで広がる想像や感受性を楽しむ誰かへ。小説なら、血湧き肉躍る……ようなものは書けないので、異質な世界への好奇心や、仄暗いなにかに惹かれる誰かへ。私が出した手紙の行方は知れないが、きっとどこかへ届いているのだろうと、今日も文章を紡ぐのだ。
2/19/2025, 9:43:20 AM