遠い記憶でいつだったかもうわからない。
どうしてその記憶だけ覚えているのか、はたまたただの幻影かはわからない。
けれど、確かに言えることはそれはとても大切で美しかったことだけはわかる。
この記憶は間違いなく自分であって自分ではない、本来なら覚えていないはずのものだ。
この世の何よりも美しくて、届かなくて、でも諦められなくて。
そんな自分に気づいた唯一が、悲観したけれど何も言わず己自信を見てくれていた。
泣いているように見えたのであろう。そういわれたが己はそんなつもりはなかった。
泣かないよ
それを聞いて唯一はただそっと隣によりそった。
3/18/2024, 8:29:18 AM