秋空

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 紅茶

  数十年も前の冬。
  もう年末も近い日の夕方…

私は家を目指した。
  ただただ母が待つ家に帰りたかっ
  た。

暖かく安堵出来る場所。

  母はストーブの前に座った私に紅茶
  を入れ、背中をさすってくれた…
  
  何故か家は停電中だった。

  カップの中の紅茶色とストーブの炎
  の色 そして母の指先が今でも脳裏
  に焼きついている。

10/27/2024, 1:34:06 PM