春待

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"三日月" すり減った私の心みたい。



誰にも助けを求められなかったあの頃の私は、ただただ暗い夜の道を一人で歩いて、泣き疲れて家に帰る。
そんな日々を繰り返していた。

あの日もいつもと同じだった。何もかも上手くいかなくて、私は無能なんだって改めて気付かされたあの日。


自転車で海が見えるところまで行って、涙が枯れるまで泣いていた。

そんな私に君は手を差し伸べてくれた。



あの頃が懐かしい。君だけが手を差し伸べてくれて、こんな私に優しく微笑みかけてくれた。あの日も確か三日月だった。


君は今、どこで何をしているのかな…。
あの頃みたいに笑っているのかな…。

本当は会いたくてたまらなかった。あの頃みたいに私に優しく笑いかけてほしい。君の笑顔は太陽よりも眩しくて、温かくて。嫌なことを忘れさせてくれる。





三日月を見るとあの日を思い出す。
私は今も君に救われているよ。



「三日月」

1/9/2026, 2:06:01 PM