つちほー

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午前2時、少しばかりの残業を終え
夜勤業務を終えた私は、車で帰路に着く。
初夏とはいえ、まだまだ夜は肌寒い。

国道を車で走る。毎日通り慣れた道ではあるが、真夜中ともなると、少しばかり見える風景も違うものだ。

いつもより少ない自動車、赤や黄色の点滅信号、
意外と車が停まっているラーメン屋。
中には強気になった違反車だっている。

片道1時間、深夜の上、労働の後には少々堪える距離ではあるが、私は意外と、この通勤道が嫌いではない。

深夜に働いていると、どうにも疎外感が生まれてしまう。この世界に自分だけなのかと、別に1人は嫌いではなく、寧ろ好きな方なのだが、労働後の疲労か、肌寒い気温のせいか、心寂しくなってしまうのだ。

だが、深夜の通勤道はいつもと光景や雰囲気は違えど、人の生活が垣間見え、疎外感を多少薄れてさせてくれる。こんな時間にあの店にいる人は、私と同じように仕事帰りなのだろうか、私を追い越していった車は、もう帰宅するのか、それともこれから出かけるのか。

そんな顔も知らない人達のことを想像し、
勝手に親近感を寄せている。
そんな深夜2時が私は中々に好きである、

5/18/2024, 2:59:29 AM