hot eyes

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「...んー、たぶんこっちだ!」
「あっつ......おい本当に近道なのか?5分で着くって言ってただろ。もう15分くらい歩いてんぞ」
「俺の記憶ではすぐ着いたはずなんだけどなぁ、ミスってたらめんごー(・ω<) テヘペロ」
「許すわけないだろ、こんな暑い中歩いて」

真人(まひと)はパタパタと服の間に空気を入れる。いつも歩かない道というのと他人に案内されているせいで不安でしかない。

草木が生い茂る道を彼の後ろを歩いて進む。

「あっ、出口!」

そう言って彼が指を指した先は、確かに道が出来ていた。

「やっとか...」
「よっしゃよっしゃ!これで帰れる~」

そう言って林を抜けた先には。


「.........は?」


どこかも分からない田んぼが広がっていた。

「...おい陽太(ひなた)」
「真人クン!めんごー!☆」
「めんごー!☆じゃねぇよ!!どこだここ!!」
「陽太クン分かんないナァ(・ω<) 」
「お前が連れてきたんだろ!マジでどうやって帰るんだよ......」
「来た道帰ればラクショウ!✌」
「お前のその冒険者みたいな思考を今すぐ捨てろ」
「ええ~そんなコト言わないでよぅ🥺まぁ歩いてたら家帰れるっしょ!」
「こういうのはまず現在地を確認して...っておい行くな!!」

陽太は真人の制止も聞かずに元いた林に足を踏み入れた。真人も慌てて陽太を追いかける。


しばらくして、二人はなんとか家の近くまでこれたとさ。


お題 「記憶の地図」
出演 真人 陽太

6/17/2025, 6:21:14 AM