『待ってて』
昔から待つのは得意じゃない。
待たされるのも嫌いじゃない。
待ちの時間の間に何も起こらなければと
互いを想いながら待つ幸せはどちら?
雨宿りのバス停でずぶ濡れの彼に
傘を差し出した『私はこの後バスなので』
肌の白い目鼻立ちが整った顔の彼
友人が後ろから『バス来たよー』と呼ぶ。
傘に手を伸ばす貴方を横目に友人の元へ
数年続く怪談話はそれっきり聞いていない
『待ってて、私はまだ現世で生きたいの』
あとがき
高2の秋の日常を思い出して。
雨の日に傘がほしいのはみんな同じ!
雨の潤いが必要な私たちも傘が欲しいと
思いたった時に、差し出せる準備をね!
2/13/2024, 8:24:26 PM