あと何日、君と過ごせるのかな。暗闇に慣れた目で隣に眠る君を見た。君の顔がこちらを向いていた。仰向けで寝ているのに、首を傾げるような、不自然な角度で。君の、黒い穴のような両目が私を捉えていた。黒カビが生えたかのような口端を歪に吊り上げ、低い声で君が笑う。「あと、ごびょう」 耳元で聴こえた君の声に驚いてガッと飛び起きれば、手で口元を押さえながら私を睨む君が目の前にいた。テーマ「目が覚めるまでに」
8/3/2024, 6:38:37 PM