旅は続くとっくの昔に世界は終わったが、俺はまだ1人で旅を続けている。木々に飲み込まれ始めた都市の中心で大の字になって日光浴をする。なんて非常識な事をしても、今では誰かに咎められることなどない。常識なんてものはもうこの世に存在していないのだから。必要最低限の物資を詰め込み、パンパンになったリュックサックを肩に下げて、1人、歩く。キラキラと輝く森に包まれたこの都市を1人で。
9/30/2025, 1:34:08 PM