夏の忘れ物を探しに
潮風に紛れて あの日の声がする
「もう戻れない」と知りながら
まだ探している ふたりの影を
波打ち際に刻んだ愛を
強がりの笑顔で 隠した涙
誰よりもあなたを愛していたのに
真実を言えなかった唇が
今も悔やんで 震えている
夏の忘れ物を探しに
まだ冷めきれない夢を追いかけて
あなたの名前を呼ぶたびに
胸の奥が痛みで染まる
花火の残り香に 立ち止まる夜
儚さだけが私を責める
触れられないほど愛してたこと
季節よりも先に気づいていた
夏の忘れ物を探しに
過ぎた時間を拾い集めても
戻れないことわかっていても
心だけがまだ あなたを求める
明日が来ても 答えはなくて
この想いだけが消えないまま
“さよなら”と言えたら
少しは楽になれたでしょうか
夏の忘れ物を探しに
ひとりきり彷徨うこの心
最後にもう一度だけでいい
あなたを抱きしめたかった
9/1/2025, 10:15:55 AM