窓越しに見えるのは少年の頃、窓辺に立ち、遠くの車道を眺めていた。夜遅くても誰か歩いている姿がみえた。その姿に孤独が薄らいだような気がした。生のあるものが目に見えるところにいるという安心感。そう安心感を持つようなことではないだろう。多くの人が眠り静まっている街で誰かが起きて歩いている。ただそのことで安らいだ。 近所で子供の声が聞こえてくると、落ち着く。まだ、そんなに悪くなってないよこの世は。
7/1/2023, 1:29:43 PM