簡素なベッドに横たえている私の身体。
その身体に伸びている多くの管、その先に映し出された画面には真っ直ぐ左端から右端へと平行線が伸び、窓の外には先ほどまで枯れ葉が繋がっていた木が静かに佇んでいる。
白衣を着た男性が暗い表情で何かを私の家族に告げると部屋を出ていった。
家族は私の手を握り、泣きながら何度も同じ言葉を口にしている。
……ずっと喧嘩ばかりだったのに、こういう時になって
背中をさすろうとするが、触れずに背中を手が通り抜け
てしまう。
私もちゃんと伝えたい。
言葉にしようとするが声が出ない。
背中からそっと抱きしめるように腕を回す。
わたしも……貴方を愛しています。
決して家族には届かない。
けれど何よりも大きな想いが2つ、確かにその空間を満たした。
〜届かぬ想い〜
4/16/2026, 9:56:15 AM