「あそこの唐揚げ美味しいんだよね〜」
俺の言葉に君はいつも通りゲームをしながら返事をするがそこに君の魂はない。君の言葉という皮をかぶっているが誰の言葉でもないのだ。
唐揚げのうまい店なんていくらでもあるし、なんならまずい唐揚げの店でも、潰れてる店だっていい。
ただ君の気を引いて、ただ君の言葉が聞きたかったのだが。
今日もどうやら俺は君の持っている長方形の世界に負けたらしい。
俺が君に注いだ愛は、画面を見つめる君の世界に入ることなく今日も消えていく。
明日はどんな話題にしようかな。
12/13/2022, 10:20:05 AM