草むらをかき分けながら休める場所を探す。
正直なところどこで寝てもあまり変わらない。
でも、目を閉じたら風のせせらぎを感じ、目を開ければ一輪一輪輝かしいほどの花達が歓迎してくれるところの方が良い。
森をぬけて丘の上にまできてしまった。
暁の光を目の当たりにする。振り返ると日陰がまるで闇のように暗く、戻ったらもうダメだと直感でわかる。
私は仕方なく丘の上で大の字になり寝転ぶ。
本来ならバリゲートのようなものを作るのが鉄則だが、私にはもうその気力がなかった。
目を閉じたら優しい夜風を感じる。
目を開ければ空にキラキラと輝く星が歓迎してくれていた。
あたりはすっかり暗くなってしまったが、月と星がこの丘だけは優しく照らしてくれた。
次に目が覚めたらキラキラと輝く星が歓迎してくれる場所を探すだろう。
:日陰
1/29/2025, 10:57:00 PM