謎い物語の語り手

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【バカみたい】

星の煌めく日、私は異端審問に掛けられている。

「なんだ、この紙屑は」
審問官が私の腹を蹴りあげながらその紙片を見せつけてくる。

「それは…」
魔女に頼んだ愛の呪文だ、と言うこともできず、しかし彼はその言葉と情報を待っている。

「早く言え」
「それは…ラブレターです…私から、あなたへの」

「は?」と声を漏らしたあと、「バカみたいなことを言うな!さっさと吐け!」と私の顔を蹴った。

代償を伴う愛の黒魔術。異端審問官に恋した私の、最初で最後の罰で、最大の愛情表現。

3/23/2026, 1:46:06 AM