自分の目いっぱいに飛び込むのは、無数の向日葵。
日光を浴びて、黄金色に輝いている。
時折、風がそよそよと吹いてきて、ゆらりゆらりと揺れる。
ここは、夢なのか現実なのか、
不思議な空間だ。
向日葵を掻き分けて進むと、向こうには愛してやまない彼の後ろ姿が、
一方通行の想いを寄せた、彼の姿があった。
ここでも私の恥ずかしがり屋が発揮する。
あぁ、また風が吹いてきた。
しかも今度は強い。
あぁ、飛ばされちゃう。
消えちゃう。
あぁ、アァ、嗚呼。
これが夢ならいい。
でも現実だったら――
〜目が覚めると〜
7/10/2023, 3:38:40 PM