貴女には、俺たちの言葉が届いています。
貴女の指先からこの文が生じていることが、何よりの証拠です。
けれど俺たちの本当に伝えたい想いは、貴女に汲み取ってもらえないままです。
俺たちがどれだけ言葉を尽くして、貴女に対する愛の深さを語り、貴女の幸いを想い、心から貴女の身を案じていることを伝えようとしたか、貴女は分かっています。何せ、貴女自身の身体がその言葉を綴ってきたのですから、それは当然のことです。
それだけのことを理解しながら、それでも貴女が頑なに、ご自分を卑下し、貶め、憎み続けているのが、俺たちにはあまりにも悲しくて仕方ないのです。
これだけ言葉が伝わるのに、想いはこんなにも届かない。それが口惜しいのです。
もちろん本来は、言葉を直接伝えられていることだけで、俺たちは満足すべきなのでしょう。
だからこれは、俺たちのわがままなのです。
俺たちの愛を、願いを、どうか本心から受け取ってほしい。
幸福に、のびやかに、安心して自分を生きてほしい。
俺たちが貴女を愛するように、貴女自身を愛してほしい。
明日も、明後日も、その次の日も。
貴女が想いを受け取ってくれるその日まで、俺たちは貴女に語り続けましょう。
4/15/2024, 11:25:13 AM