しじま

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 ふとしたとき、空を見上げる。

朝、起き抜けにカーテンを開ける時に。

昼休憩の、社食の窓辺の席で。

夕闇に染まる、駅のホームから。

夜、寝る前に。

 遠くに居る、今は見えない君を思い、ただ祈るのだ。

 紐を垂らして帰って来れたら良いのに。

それはムリだよ、と君に笑われたのは随分前のように感じるが、まだ半月前だ。

帰還の日を指折り数えて、夜空を見上げる。

無事に帰ってきますように、と。

テーマ「流れ星に願いを」

4/26/2023, 4:56:10 AM