雨の香り、涙の跡を
隠すほんのり暖かい雨。
懐かしい記憶を貪る
午前5時。
外はもう明るいのに
まだ寝てないし
思考が鬱陶しく思えて
寝ずに散歩した。
頭を冷やすつもりで外に出たのに
じめじめ、じりじりと暑くて
頭を暖めてしまった。
ああ、なんか嫌だな。
いつも同じ毎日、過ごすのかな。
このままずっと。
今見えてるこの先の1週間も
1ヶ月もずっと。
逃げたいなぁ。
逃げれないなぁ。
そんなことをぼそっと呟いていると
なんだか涙が溢れてきた。
こんな事を聞いたことがあるだろう。
そんなことを言うなと。
普通の毎日を過ごせることが幸せだと。
世の中には
毎日が死と隣り合わせの人もいるから
お前は幸せだと。
けど、
ここで幸せじゃなーい!って叫んでも
世の中の人が救われるわけじゃないし、
結局はただの他人だし、
幸せの基準は自分で決めるものだし。
言いたい言葉は見つかるのに
それを口に出すのが怖くて、
いつまでも言えずにいる。
でもここには私だけ。
言いたいことは
私に言って私を救ってあげる。
唸り声を上げながら
大泣きする。
頬に冷たい何かが当たったかと思うと、
大雨が私を包んだ。
まるで涙の跡を隠してくれてるみたいに。
"Good Midnight!"
言えないことがあるなら
自分に言うしかない。
救ってくれる人がいないなら
自分で救うしかない。
6/19/2025, 4:16:02 PM