音に溢れた日常の中で
君と過ごした日々は全て
音楽になりうるんじゃないかって思う
君の気持ちを知った嬉しみの沈黙や
共に歩いたあの街の騒音
初めて口付けをした鼓動の響きに
愛を重ねた溢れる息遣い
時には痛々しい言葉でぶつかって
行き場のない心を潰し
すれ違いを繰り返す日々
それでも音を立てて崩れることはなくて
何度も紡ぎ直した糸
ここから先は
君と別の色の糸を
また一から紡ぎ直さないといけない
でもそれは君もおんなじね
もう何年も昔の話だけど
君の声と匂いは覚えてるんだ
生きている間に
あと何曲、奏られることか。
_ ₁₀₈
8/12/2023, 3:42:05 PM