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特別な夜


1人の時間が好きだ。

誰とも関わらず、ただ己の心が好きなように過ごす時間が好きだ。

1人の時間にちょうどいいと私が思うものは、暗い夜の帰り道。
街灯もまばらで通行人の顔もわからないほどの暗い道。
自分のことも黒に染まって、夜と一体になった感覚がする、あの1人の特別な時間が好きだ。

漂う夕飯の香り、沈んでいく太陽と、橙と紫が混ざり合った空、ひとつひとつと灯ってく星々。今の時間だけは特別、私がこの場所を支配したように思える。
そんな夜。

1/22/2024, 5:49:12 AM