個人的な話
鬱だったんだなと改めて思う。
鬱から抜け出しかけて、最近調子が良い。故に思う。少し前までの自分は心底様子がおかしかった。
希望が見えないから死にたいと思っていた。本気でだ。
当時の日記を見返していたら、引きずられて精神的ダメージを負いつつ、驚いた。あまり見たくはないが、大事な当時の記録だ。
自分は精一杯やってる、もういっぱいいっぱいでこれ以上頑張れない、だというのにまだ鬱だ!!まだ頑張らないと治らないなんて!もう無理!!死ぬしかない!!こんなお荷物死んだほうが社会のためだ!!
と本気で思っていた。
何考えてたんだろうなぁ。 ではなく、それだけ周りが見えなくなるほど追い詰められていたのだ。
色々とおかしな思考回路になっていた。鬱だったのだ。そっか。鬱だったんだね。そうか。
鬱の真っ只中にいるとき、自分が変だなんて自覚できないものなのだなぁと思う。多少「おかしいのかな」「やっぱり鬱なんじゃないか」と思ったりはしていたが、心の底から鬱だと自信を持っていたわけでもなかった。
以下、自分の鬱の症状です。厳密には鬱の症状だけでなくトラウマ症状や幻聴、躁状態なども含まれています。
似たような方がいらしたら早めの受診をおすすめいたします。
それから自分、以下の症状がぶり返してきたら注意してください。鬱の目安にしてください。早く薬を飲んで、早くカウンセリングに行ってください。「己の首を絞めたいならお好きにどうぞ、一人で悶苦しめ」 ではなく 行く気力すらないのならしばらく布団に引き篭もって、それも自分を守るための一つ。少しでも心が楽になれる道を選ぼう。それもないかもしれない、楽になれないかもしれない。ならば、せめて一番マシだと思う行動をしてね。やりたくないことは無理にやらなくていい、病院に行けないならキャンセルしたっていい。迷惑をかけるかもしれないけれど、自分を守ることより大事なものなんてないよ。行きたくないなら行かなくていい。しばらく蹲っていてもいい。
「そんな生ぬるい言葉!」と腹が立つならさっさと病院行けや。
・インターホンや着信音が恐ろしく聞くだけで固まってしまう、動悸がする
・喋りかけられると頭が真っ白になって固まってしまう。人に怯えて声が出てこない。常に面接をされているように感じる。
・人の目を見れない
・視線が怖い
↳みんなが自分を嫌っている、暴言を吐かれる、刺殺される、という強い被害妄想
・家や外出先などでパニック発作が起こる
↳過呼吸、脱力感、耳鳴り、視界がぐるぐる回りだす等
・たった1日の予定のための準備に1週間かかる。1日出かけた後は1週間寝込む
・「大丈夫」という誤魔化しなんかでは耐えられない
・常に頭の中のごちゃごちゃしている
↳何時間と反芻思考を続ける
↳脳内でいろんな奴が喋り出す
・うるさい脳内の声、指示と批判と暴言を吐いてくる声が聞こえる
↳責められすぎて「うるさい!!」と怒鳴るが、それでもあれやこれや言い立てられて、パニック発作を起こす。あるところまで行くと白い世界にトリップする。そうなると寄り添って慰めてくれる存在が現れて頭をなでてくれる。苦しみまくって限界越えてプツン、と虚無になったらその人に会える。幻覚を見ているので注意
・ずっしりと体も頭も重たい感覚
↳起き上がれなくてトイレに行くだけで重労働
↳お風呂やシャワーにいけない
・食欲がない
・何もできない
↳ 調子が悪すぎると文字が踊りだすので本が読めない。
↳スマホを見ているだけで気分が悪くなることがあり壁や遠いところをぼーっと眺めるだけ
・常に不安を感じている
↳突然強烈な不安に呑み込まれパニックになる
・希死念慮
↳心の支えは「いつか死ぬから」という言葉
・泣き叫んだり日本語にならない言葉を喚き、物に当たり散らす
・感情の浮き沈みが激しい
↳何を食べても刺激的、どんな景色を見てもビカビカ眩しく輝いている、素晴らしいイメージがどんどん湧いて出てくる!!なんでもできる!!遊ぶの楽しい!!世界が美しい!!ああもうこのまま死にたい!! という躁状態から これ以上頑張れない!!もう精一杯やってる!もうこれでいっぱいいっぱいなのに全然駄目!!!!良くならない!!なんで!!何もできない!!生きてる価値ない!!社会のゴミ!!死ぬしかない!!! から 虚無
↳ODや首吊り等自殺未遂
・死ななければ!!という焦り
↳対処法として極寒の中へ飛び出す
言語化できない何かが存在していた。鬱状態なんてとても言語化できない。過ぎたから言えるが、あのときは本当に限界だったと思う。
カウンセラーさんに出会えて良かったと思ってる。カウンセリングに行き続けて、信頼できる人ができて、自分が困ってることや辛かったことを全部洗い出して、洗いざらい話せた。これは大きな大きな一歩だった。
人と話して、寄り添ってもらえたような気がしたのは大きい。泣き叫んで喚いてパニックになったときも、今は「大丈夫、自分にはカウンセラーさんがいるから、分かってくれる人がいるから」と思うことでやり過ごせるようになった。
カウンセリングで話すことをまとめるために自分自身と向き合ったことも大きいと思う。過去を思い出して、俯瞰して見て、今の出来事のどんな些細なことでもメモして、考えて、調べて、調子が良い日には本を読んで、また調子が悪くなってを繰り返しながら、少しだけでも知識をつけた。対策を学び身に付けることができたのもきっとある。
それからもちろん、合うお薬に出会えたこと。
今までの考え方が違ったんだろうと思う。今までは「薬さえ飲んでいれば良くなるはずなのに」と思っていたが、違う。「薬だけ飲んでたら良くなる」のではなかった。薬は心理的な問題までもを解決はしてくれない。確かに幻聴や幻覚はなくなったし、テンションの急降下急上昇もなくなって、精神は落ち着いている。とても助けになっているのは確かだが、あくまで薬は脳内物質のバランスを整えてくれるだけで、根本的要因を解決してくれるわけではない。
薬だけ飲んでいても、ここまで良くなることはなかっただろう。薬が心理的な問題を根本から解決してくれるわけではない。
向き合ってくれる人がいて、自分自身でも考え学び、積み重ねてきたものがあるから、今こうして少し気が楽になれているんだろう。まだまだ不安定だから、あまり調子に乗らないように。
でも今は、きっと大丈夫。
やってみようとすることが大切なんだと思う。
開き直れる人間が結局強いんだと思う。
結局のところ、私に足りないのは勇気だ。
勇気だなんて、まさか自分が使う日が来るだなんて思いもしなかった。忌々しいとすら思っていたのに。笑える。
「そんなこと言えるだけマシじゃないか」って?そうだよ、マシになったんだよ、マシにしたんだ。「マシになれただけいいじゃないか、恵まれてる」。もちろん、私は恵まれるだけ進んできたのだから。
私は今、とても運が良い。
人と比べたら人生で遅れを取っているのは確かだ。しゃーないやん。だって精神を病んでしまうほどしんどかった。でも私は私なりの人生を歩んでいるから、それでいいの。私は私なりに頑張ってみようとしてきた、その結果精神を病んでしまったというなら、もうそれだけで十分。私はずっと頑張ってきた。
できなくてもいいの。私はまだまだ人生初心者だから、できなくたって当たり前なの。できるかできないか、やるかやらないかじゃなくて、やってみようって思うことが大切だと思う。思えているだけで、私の人生は進み始めている。
そう思うだけで、ちょっぴり勇気が湧いてくるから、きっと大丈夫だって、こんなささやかな嘘で、また勇気づけられるの。
永遠の花束を受け取る準備だってできている。
2/4/2025, 5:01:34 PM