お題『波にさらわれた手紙』ゆらゆら、何も無い海を揺蕩う。ぷかぷか浮かんだ僕は、空を少し見上げながら、誰かに拾われるのを待っている。ここはどこだろうか。こんなに水面に近くては、あまり魚もみられない。時たま、跳ねる魚を見かけることはある。それと、たまに船とすれ違う。誰かが読んでくれるその日まで、僕は、待つ。誰かが僕を拾ってくれるまで、閉じ込めた空気と共に、待ち続ける。
8/2/2025, 11:57:30 AM