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コツコツとチョークで黒板に書く音が響く。窓の隙間から午後の暖かい空気が私の頬を撫でる。
「道理に合わないこと。また、そのさまを……」スーツを着た先生の声が遠く聞こえる。


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カラスの鳴き声と沢山の人の声。そして、店内に響く機械音と店員さんの声。全国的にも有名なハンバーガー屋で目の前でどうみても1人前では無い量のポテトとハンバーガーを頬張る子とそれがこの子の当たり前だという顔で本を見る子。

「ねぇ〜、はる〜。もうそのハンバーガー食べないの?お腹空くよ〜。」口いっぱいにポテトを頬張るツインテールの佳奈が言った。
「佳奈。あんたは食べ過ぎ」隣に座るショートカットの由美がツッコミを入れた。「そぉ?これが普通なんだけどな〜」と口いっぱいなのに更にポテトを詰めようとする佳奈に「リスみたい」と呟いて飲み物を飲んだ。

「てかさ〜。ハルコイのリヒトがちょー悲しいの!!自分は罪を犯してないのに罰せられるんだよ!?不条理過ぎない!?」また始まったとばかりに由美の表情が物語る。佳奈は最近、ハルコイという乙女ゲームにハマってるらしくよくこの話題が出る。
はいはいと頷きながら2人して佳奈の話を聞く。時々、こうやって学校終わりに寄り道してはくだらない話をして帰る日々。こんな日々も後少しで終わると思うと少し寂しいと感じながら頷くのだった。

3/19/2024, 7:55:32 AM