声が聞こえる。
私の頭の中で、しっかりと。
けれどそれは、耳を通して響くものではなく。
「疲れた」「寝たい」「優しくされたい」
「…あの時にああすればよかった」
「何故もっと頑張れなかったのか」
「そうすれば」「きっと」
「私はまだ夢を追いかけ続けることができた」
夢路を諦めて早7年。もう7年も経つのに。
気づけば聞こえてくる自分の本当の心の声。
そもそもこんな心の声が聞こえてくるのは、
その夢路の代わりとなる人生の拠所を見つけることが
できていないからに他ならない。
若き自分が、「当たり前の幸せ」と呼ばれるものを、
それが得られる資格を全て捨てる覚悟をした上で
望んだ未来だった。
そう簡単に代わりが見つかるはずもない。
いつかこの挫折も笑い話にできる日が来るのだろうか。
そう思いながら、頭の中に響く声を抑えつけて
今日も私は生きていく。
9/22/2024, 3:05:33 PM