もう何もかも嫌になって、山に入った。
…何日歩き続けたか、なんてどうでもいい、
…自分すらどうでもいいから。
「いぁ~えがった!ぶせぇくだば!」
「は?」…大木から、変な少女が目の前に
飛び降りて来た、いや子供じゃない。
小柄だけどグラマーで、獣耳付けて、やたら
長い尻尾?が後ろでウネウネ動いてる。
…コスプレ?近くでイベントやってんのかな。
「ぶせぇく大歓迎じゃび♪︎今日から村人
じゃび、難すいはなすばババぁに聞いてけろ」
手を引っ張られるまま、連れていかれた、
そこには古風な山村があった。
もしかして「あの世」に来たのかな…?
「あぃ~♪︎ぶせぇくのわけもんは、わけもん
でがら、高齢化もんでぃのくぅせぃすだびぃ~」 この人(?)何言ってるか解んないけど、
なんか、腹立つ。何言ってるか解んないけど、
なんか、歓迎されてる気がする。
「ババぁ!新入り来たじょ!ババぁ!」
「うるせぇ!ボイン!」普通のお婆さんが、
平屋から勢い良く出て来て、この村のルール等、
丁寧に説明してくれた。
私、ここに居よう、流されるまま、
生きて(?)みよう………。
───「テイちゃぁんっオラ、新人勧誘すて
来たんびょ!ありは、えいずぅ決定じゃび♪︎」
何かの匂いを感知して、すっ飛び出て行った
姉さんが、帰って来て兄(弟)に甘えている。
一人で見に行ったということは…。
「女の人だったの?」
「そぅじゃび~、でもぶせぇくだから、
もんでぃなす!優良新人じゃば!!」
……今すぐ失礼をお詫びに行こう。
2/28/2023, 1:40:58 AM