随分と高い位置にある入札口に千円を挿れる。丸い座椅子をクルクルと回して座高を調整する。凍える風を遮るのは足元まで届いていない目隠し用の薄いカーテンだけだ。これだから冬は嫌なんだ。暖かなコートを脱ぎ、真正面を見つめる。機械音声の指示に従い3.2.1.パシャ。出来上がった証明写真は運転免許証よりは補正をかけてくれているような出来栄えだった。スティック糊は放置しすぎて消しゴムと変わらない 。
"やるべき事が全部終わったら温泉に行きたいな"
そう思って車の後部座席には温泉セットが置いてある。まあ、結局いけなかったけど。
題『雪』
[お題と関係ないメモ]
雪が積雪になると「ここ、テストに出るからな」と言わんばかりに注意事項が増える。
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・サイドブレーキは坂道でないなら使用しない
(凍りついて壊れてしまう)
・ワイパーは上げておく
(窓に張りつくから)
・車に積み上げられた雪は落としておく
(ブレーキをかけた際に全面の窓ガラスを塞ぐように落ちてくるから)
・ブレーキは細かく踏む
(雪では急に止まれない)
・タイヤが雪に埋まったらアクセルを蒸さない
(余計出られなくなる)
・雪おろし用のスコップを常備しておく
・ライトは早めに点灯する
・歩く際は歩幅を狭くする
・雪かきは底まで綺麗にしない
(地面が凍るから)
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1/7/2026, 7:49:20 PM