膝を抱え胎児のように丸まり横たわる。ここは暗くて冷たくて、もう大切なものが何処にあるのかも分からなくなってしまった。それでも一筋の蜘蛛の糸のように貴方の声が聞こえる。手を伸ばしたくて、能わなくて。貴方を損なうくらいならこのまま消えてしまいたいのに、貴方はそれを許してはくれない。『暗がりの中で』
10/29/2023, 12:02:50 AM