ゆずの香り
今日はあのBARからゆずの香りがしてきました。
そっと扉を開けると、いつもの様にマスターはグラスを磨きながら、“お客様”を待っていました。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」
ここはとある洒落たBAR。
今日のカクテルは、ゆずを使ったカクテルを作るらしい。
マスターがゆずを絞る度に、室内はゆずの香りが充満している。マスターは絞ったゆずとゆずにあったカクテルを入れ、混ぜ合わせてお客様の前に出した。「お待たせしました。本日のカクテルは、ゆずを使ったカクテルでございます。」お客様はグラスを傾けると、液体を少し飲みカクテルを堪能していた。お客様が堪能している間にマスターは、ほかのグラスを磨いたり、カクテルの瓶を綺麗に並べ直していたりした。
しばらくすると、お客様のカクテルは空になりお客様は、BARを後にした。
マスターはお客様が見えなくなると、こちらを見てため息を漏らした。
「何度申したらお分かりになるんですか...。
此処は、貴方が来るような場所ではないんです。
いい加減“お帰り”してください。貴方のために開いている店ではないんです。」と言いながら頭を撫でた。貴方が吃驚しているとマスターは、愛おしそうな、悲しそうな顔で言いました。
「貴方を呼ぶ声が聞こえても、聞こえていない振りをしてしまいます。本当は返さないといけないんですが、私は寂しいんです。貴方と一緒にいる時間が長かったため、最初は鬱陶しい方だなと思っていましたが、次第に愛おしく感じてきました。なので返したくないという気持ちが生まれてきてしまいました。」と言いながらマスターは貴方の頬に触れながら言っていました。
「本当は返した方が良いんですが、貴方がまだ居たいと言うのなら居ても構いません。」マスターは立ち上がると、奥から猫缶を持って来て皿に乗せてから貴方の前に置きました。貴方は美味しそうに食べている様子をマスターは、楽しそうに微笑んでいました。
「さてと、明日の準備をしましょうかね...。
明日もお客様が来られると思うので。」と言いながら立ち上がると、『にゃーん...。』と猫の鳴き声がマスターの後ろから聞こえた。
※貴方の正体・・・猫
すみません💦
分かりずらい文章になってしまいました。
次回も書けたら書きたいと思います!
12/22/2023, 2:01:43 PM